Vol. 18 第1回 木曜日の思い出ラジオ 「秋桜」

第1回 木曜日の 思い出ラジオ
――あの頃の一曲を、あなたにー
秋桜 ― 山口百恵
秋になると、あちこちの道端や野原でコスモスを見かけるようになりました。
風に揺れるピンク色の花を見ていると、ふと思い出す歌があります。
山口百恵さんの「秋桜」です。
1977年10月1日に発売されたこの曲は、
■ 作詞・作曲をさだまさし。
■ 編曲・萩田光雄。
山口百恵さんの19枚目のシングルです。
歌われているのは、結婚を前にした娘と、その娘を送り出す母親の姿。
娘が家を離れていく寂しさと、これまで育ててくれた母親への感謝。
秋の風景の中に、親子の時間が静かに描かれています。
では、この歌が生まれた1977年は、どんな時代だったのでしょう。
1977年という時代
この年、プロ野球では王貞治さんが756号本塁打を放ち、世界記録を達成しました。
テレビでは、ピンク・レディーが大人気。
「渚のシンドバッド」や「ウォンテッド」などのヒット曲が街に流れ、歌番組は多くの人にとって身近な娯楽でした。
森田公一とトップギャランの「青春時代」、沢田研二の「勝手にしやがれ」、さだまさしさんの「雨やどり」など、今でも耳にする曲が次々とヒットしていました。
そして、この年には『ドリフ大爆笑』が始まりました。
テレビの前に家族が集まり、同じ番組を見て、同じ歌を聴く。
そんな時間が、今よりもずっと身近にあった時代です。
街ではスーパーカーブームが起こり、子どもたちはランボルギーニやフェラーリなどの写真を集めたり、スーパーカーがやって来るイベントに夢中になったりしました。
7月には、日本初の静止気象衛星「ひまわり」が打ち上げられています。
今では当たり前になっている天気予報の世界にも、大きな変化が始まっていた頃でした。
そんな1977年の秋に、「秋桜」は発売されたのです。
一曲から、時代へ
歌は、その曲だけを思い出させるものではありません。
その歌が流れていたテレビ。
その頃に流行っていたもの。
家の中の風景。
街の景色。
一緒に暮らしていた人たち。
そんなものまで、一緒によみがえってくることがあります。
だから、昔の歌を聴くということは、少しだけ昔の時代へ戻ってみることなのかもしれません。
今、コスモスが咲いています。
もしどこかでコスモスを見かけたら、山口百恵さんの「秋桜」を聴いてみてください。
1977年の秋。
あなたは、どこで何をしていたでしょうか。
その一曲から、あなた自身の「あの頃」が、そっとよみがえってくるかもしれません。
第1回 木曜日の思い出ラジオ。
今週は、山口百恵さんの「秋桜」と一緒に、少しだけ昔へ戻ってみましょう。
―あの頃の一曲を、あなたにー
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも、季節の花や植物のこと、日々感じたことを、一つひとつ綴っていきたいと思います。
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